UX Writing of Mobile game
IGG Canada様
プロジェクト概要
業務内容
シンガポールとカナダに拠点を置くモバイルゲーム・ビデオ制作会社様の制作チームに参加し、日本市場で発売する日本語版ゲーム「ミシックヒーローズ」の制作に携わりました。
- ゲームを監査し、UX/UIの問題を発見し報告する
- UXライターとしてゲームの背景を理解し、使用されている言語がUX観点に支障をきたさないか調べる
- 英語から日本語への翻訳を行い、ターゲット市場の国に合わせてコンテンツをローカライズする
ゲーム評価
現在、総ダウンロード数500万以上、星4.7、レビュー数313,000を獲得しています。
発売日
2022年12月8日
期間
2か月
担当業務
UX/UIデザイナー
UXライター
使用言語
日本語・英語
公式ホームページ
English ver:
https://mythicheroes.info
Japanese ver:
https://mh.igg.com/jp/#/index
IGG:
https://igg.com
デザイン概要
問題指摘
- 文字が重複していたり、文字が小さいなどの視覚的なデザイン調整が未完成だったため、細かな修正が必要でした。
- 当初、翻訳は日本語が母国語ではない方が担当しましたが、翻訳の質が悪く、文章も伝わりづらいものでした。
改善のために行ったこと
- 各ストーリーに合った文章を、日本の文化や考え方に沿って英語から日本語に翻訳
- RPG特有の幅広い操作をゲーム初心者にもわかりやすく伝わる誘導設計
- 英語では1つの意味しかない単語が日本語では複数の意味を持つ場合に、どの単語が良いかをチームと議論。
(例:「any」→「いくつか」「どれでも」のように異なる意味合いを持つ単語)
スクリーンデザイン
ゲームを開始した人が最初に訪れる画面例
キャラクター情報を表示する画面例
ログインボーナスの受け取り時や課金時の画面例
このプロジェクトから学んだこと
簡潔でわかりやすい言葉選び
以前にもローカライズの仕事に携わっていたので、英語から日本語への翻訳や言語表現についてそれぞれの文化を考えながら行うことは難しくありませんでした。
しかし今回のプロジェクトではUXライターとして、ユーザーに良い体験を与えるための言葉を考え、どのように説明をわかりやすく伝えるかが大きな課題でした。特にゲーム初心者〜熟練者向けの間で専門用語をどこまで使うか、物語の世界観を壊さずにいかにわかりやすい言葉にまとめるかをとても考えさせられました。
チームでの仕事
わたし自身、海外での大きなチームプロジェクト参加は今回が初めてでした。そのためマーケティングなどの別チームとの異なる考え方や意見、自分の発見や改善点をどう提案するか、チームプロジェクトをどうスムーズに進めるかなどを考えながら仕事をするのは、とても新鮮な体験でした。
プロジェクトには途中から参加したのですが、当初はチーム内の情報伝達が不十分だったため、アジャイルプロセスの連携としてチーム内で毎日ミーティングの実施を呼びかけました。